Webの知識ゼロ、営業成績もパッとしなかった私でも、WEBコンサルタントへの転職は成功しました。そして今、心からよかったと思っています。
25歳から28歳までの約3年間、私は小売事業者向けにECサイトを売る営業をしていました。給料は歩合制で、基本給は23万円ほど。調子のいい月は80万円に届くこともありましたが、年間を通すと予算未達の月のほうが多く、年収は300万〜350万円。いわゆる、うだつの上がらない営業マンでした。
そんな自分がなぜ畑違いのWEBコンサルタントを目指し、どう転職し、何がよかったのか。準備に悩んでいる人ほど読んでほしい、ありのままの記録です。
WEBコンサルタントとは?営業職と何が違うのか
まずは今回転職した職種はどんな仕事をするのか整理させてください。
WEBコンサルタントの仕事内容
WEBコンサルタントは、クライアントのWebサイトの集客や売上を伸ばすため、データをもとに改善策を考えて提案する仕事です。手段はSEO、広告運用、サイト改善などさまざま。私はそのなかでもSEOを担当する部署にいました。
混同しやすい「WEBコンサルティング営業」との違い
転職を調べていると「WEBコンサルティング営業」という言葉によく出会います。名前は似ていますが、こちらは自社サービスを売る“営業職”。一方のWEBコンサルタントは、クライアントの課題を解決すること自体が商品です。ここを混同したまま活動を進めると、入社後に「思っていた仕事と違う」となりかねません。

「作って終わり」の営業、「集客できる」コンサル
営業時代の私は、サイトを売るところがゴールでした。けれどWEBコンサルタントは、そのサイトでどう集客するかが仕事の中心。同じWeb業界でも、立っている場所がまるで違います。

なぜ営業からWEBコンサルへの転職を決めたのか
転職の動機は、ひとつではありませんでした。
予算未達が続き、営業という仕事に自信を失っていました。さらに、せっかくサイトを受注しても、お客さんはその後ほとんど更新してくれない。結局、集客で勝つのは広告費を潤沢に使える資金力のある会社で、自分が売ったサイトが本当に役立っているのか、だんだん確信が持てなくなっていきました。

年齢を重ねても給料は上がらず、周りは出世するか、転職していく。焦りだけが募ります。そんなとき、転職エージェントにこう言われました。「Webの営業をしてきたなら、その経験を活かしたほうが応募できる企業が増えますよ」と。
この一言が転機でした。サイトを作る・指示するスキルよりも、“集客できる力”を身につけたい。作って終わりではなく、結果を出せる人間になりたい。そう思い、WEBコンサルタントを目指すと決めました。
Web未経験の営業でもWEBコンサルになれたのか
正直に言うと、転職前にWebマーケティングをみっちり独学した、という美談はありません。むしろ逆でした。転職活動はエージェントを使って進め、未経験者を受け入れる体制が整った会社に入社しました。勝負は、入ってからだったのです。
その会社は、OJTがしっかりしていました。教育担当の先輩が専門用語をひとつずつ教えてくれて、分析チームのメンバーも、わからないことは何でも優しく答えてくれる環境です。
私がやったのは、とにかく食らいつくこと。喫煙所にメモ帳を持って先輩を追いかけ、わからない単語をその場で聞きました。商談に同行しては知らない言葉を書き留め、後で質問したり調べたり。Excelで自分専用の用語集まで作りました。
事前に完璧な準備をして臨んだのではなく、受け入れ体制のある会社に飛び込んで、現場で覚えた。これが私のリアルです。
営業からWEBコンサルに転職して本当によかったこと
ここが、メリットで一番伝えたいところです。
①給料が上がった
まず、基本給が23万円から30万円に上がりました。歩合に一喜一憂していた頃と比べ、収入が安定した意味は大きかったです。

②営業で培った「折衝力」がそのまま武器になった
意外だったのが、これです。私はクロージングが得意なタイプではありませんでした。それでも、愛想よく振る舞う、元気に接する、言葉遣いに気を配る——営業時代に自然と身についた折衝力は、コンサルの現場でしっかり活きたのです。
地頭がよく知識も豊富なのに、折衝力が弱い先輩は普通にいます。その姿を見て「知識は後から入れればいい。自分には、やっていける土台がある」と確信できました。これは大きな心の支えになりました。
③データで集客を考える仕事が純粋に楽しい
サイトを作って終わりではなく、どうすれば集客できるかをさまざまなデータから考える。この試行錯誤が、やってみると本当に面白いのです。数字が動くたびに、手応えがありました。
④クライアントから頼られ役に立っている実感がある
私はSEO担当でしたが、クライアントはSEOを詳しく知らないことが多く、質問や相談をよく受けました。必要とされ、社会の一員として役に立っている。その実感が、毎日の支えになりました。
残業で終電帰り、ときには泊まり込んでミーティング資料を作る日もあります。それでも迷いなく一心不乱に集中できたのは、この手応えがあったからです。
正直に話す大変だったこと・最初の失敗
いいことばかりではありません。
営業時代に弱かったことは、コンサルになっても弱いままでした。たとえばヒアリングの深掘り。1年目の新規案件のコンペでは、深掘りが足りずに上司へ迷惑をかけました。大型のクライアントが切羽詰まって焦っているのに、いつも通りの対応をしてしまい、解約寸前まで追い込まれたこともあります。
ただ、上司に恵まれました。「こんなときはどう動くべきか」を、失敗のたびに教われたのです。おかげで、相手の状況を察する力、リスクを先回りする力、そして傾聴力が身につきました。失敗は痛かったけれど、結果オーライだったと思っています。
もうひとつの壁が、専門用語です。最初は知らない言葉が多すぎて、異国に来たような感覚でした。それでも、給料を上げてくれた会社に報いたい一心で、用語の意味を書いたメモをひたすら読み込み、丸暗記しました。ここは正直に言えば、物量作戦です。
これから営業からWEBコンサルを目指すあなたへ
最後に、当時の自分に伝えるつもりで書きます。
率直に言って、転職前に短期間で勉強しても、実践で使えるスキルはほとんど身につきません。それよりも、未経験OKで教育体制がしっかりした会社を選ぶこと。これが何より大事です。
そして何より、準備に時間をかけすぎないこと。本気になれない会社にしがみつくより、早く見切りをつけて動くほうがいい。今は人手不足で求人も多く、売り手市場です。このチャンスのうちに、本気になれる環境を探すことへ時間を使ってください。
まとめ|営業で培った力はWEBコンサルで武器になる
うだつの上がらない営業マンだった私でも、WEBコンサルタントになれました。決め手は、特別なスキルではありません。営業で培った折衝力という土台と、教育体制のある会社へ飛び込む行動力。この2つだけです。
もしあなたが今、営業の仕事に迷っているなら。その経験は、次のキャリアできっと武器になります。準備に悩む時間があるなら、まずは一歩、動いてみてください。