アパレル販売員からWEB営業マンに転職した成功体験談

アパレル販売員からWEB営業マンに転職した成功体験談

「アパレルからIT営業なんて、未経験で転職できるの?」とそう悩んでいる人へ。

今回お話を聞いたのは、24歳までアメカジ系アパレル販売店の店長を務め、25歳で上場IT企業の営業職に転職したトコさんです。

彼は「決して営業として大成したわけではなく、とにかく辛かった」と本人は語ります。

それでも「転職してよかった」と即答するトコさんの転職インタビューを元に解説していきます。

 

【トコさんのプロフィール】
18歳でアパレル販売員に。アルバイトから正社員になり、2年目で店長へ。アメカジ系の輸入ブランドを扱う路面店を約6年経験する。24歳で退職し、25歳で中小企業向けホームページ制作を行う上場企業のEC営業へ。現在は横ずらしの転職を重ねマーケティング職に従事。

アパレル販売員からIT営業へ転職は可能

――そもそも、アパレルからIT営業って、本当に転職できるんですか?――

結論から言えばできます。トコさん自身が、IT営業の知識ゼロ・営業未経験の状態から、上場企業に内定しています。

「特別なスキルなんてなかったですよ。25歳で、IT用語もまったくわからない。それでも未経験歓迎の求人はちゃんとあって、内定も出ました。動き出してから1ヶ月くらいでしたね。」

ここで知っておきたいのは、トコさんが「ネットの仕事」と無縁だったわけではない、という点です。

アパレル時代の数々の経験が、転職の橋渡しになっていました。

ようやく理想の社会人へ

元アパレル店長が経験したIT営業の仕事内容

――入社して、どんなIT営業をしていたんですか?――

トコさんが配属されたのは、中小企業向けにホームページ制作を売るEC営業でした。

仕事は、ひたすらテレアポ。

「1日200コール。とにかく電話をかけ続ける毎日でした。稼ぐために必死で、でも刺激的で。平凡に服を売っていた頃とは、まるで違いましたね。」

「IT営業」とひとくちに言っても、その中身は大きく異なります。

トコさんの経験は、数あるIT営業のうちの一つ。

まずは全体像を押さえておきましょう。

ひとtくに「IT営業」といっても4タイプ

アパレル販売の経験がIT営業で活きた3つのスキル

――アパレルの経験で、役に立ったことはありますか?――

「人と話すのが好き」という土台が、そのまま活きたとトコさんは振り返ります。

「接客の丁寧な言葉遣いと、ビジネスの言葉遣いはまったくの別物でした。名刺交換もマナーも用語も、わからないことだらけ。それでも、根本的に人と話すのが好きなんです。社内でも社外でも、コミュニケーション力だけは最初から武器になりました。」

もうひとつ大きかったのが、ネット販売やSNS更新の兼務経験ともいう。

「専門用語や技術の知識は、本当にゼロでした。でも、“ネットでモノを売る感覚”だけは持っていたんです。店長時代にECサイトを担当していて、ブログも商品登録も撮影も自分でやって。月商でいうと、路面店が300万円くらいに対してECは500万えn。店舗よりネットのほうが売れていく実感があった。技術はわからないけど、ネットに可能性があることは肌で知っていた。その温度感は、お客さんにホームページを提案するとき活きましたね。」

接客で培った提案力、店長として背負った数字への意識、そして「ネットで売れる」という体感。

これらが「未経験」という看板の裏で、しっかり効いていたため、面接も受かり一定の活躍はできたのだと語っていました。

アパレルの経験は、IT営業でこう活きた

IT営業に転職して年収・休みはどう変わったか

――ぶっちゃけ、年収や休みは変わりましたか?――

「ここは正直にいきましょう。年収は、上がりました。ただし、劇的に跳ね上がったわけではありません。」

「アパレル時代は月23万。営業に移って基本給は20万でした。歩合があって、取れれば3万から10万の上乗せ。最大記録は+30万円でした。残念ながら歩合をゲットできたのは毎月ではなく、1年のうち半分くらいですかね。それでもトータルで見れば、アパレル時代より年収は良くなりました。営業成績は最後まで振るわなかったんですけど(笑)」

月収の額面だけ見ると、ほぼ横ばいに思えるかもしれません。

けれど歩合が乗る月もあり、年収ベースではアパレル時代を上回った。

手取りと将来の保障まで含めれば、実質的な改善は数字以上だったといえるでしょう。

そして、休みの変化も見逃せません。

「アパレル時代は厚生年金なし。休みは週1で、しかも平日だけ。それが転職後は土日祝休みで、ちゃんと社会保険もある。ブラック企業から脱出し、ようやく普通のサラリーマンになれたと思いました。」

転職で、待遇はこう変わった

アパレルからIT営業へ転職した具体的な進め方

――どうやって転職を進めたんですか?――

必ずしも誰もが計画的ではありません。

「先に仕事を辞めちゃったんです、次も決めずに。2ヶ月くらい実家でニートしてました(笑)。そこから『転職するぞ』と決めて、複数の転職エージェントに登録して。確かリクルートエージェントだった気がします。」

「IT営業をやろう」と決めた理由は、将来への危機感。

「24歳のとき、同世代より給料が少ないと気づいて。このままアパレルの働き方を続けて、30歳40歳で家族を持てるのか、と。だったら会話力やネットの経験を活かせて、未経験でも雇ってくれて、土日祝休みのサラリーマンになろう、と決めました。」

入社後、知識ゼロの不安は現場で埋めていきました。

「忘れられない場面があって。先輩がお客さんと政治経済の雑談を30分くらいしていたんですけど、僕は一言も入れなかった。悔しくて、それから毎日の通勤・食事中・寝る寸前まで業界や政治経済のニュースを見て、ひたすらインプットしましたね。」

事前にガリガリ勉強したわけではない。

入社後のOJTと、地道なキャッチアップで追いついた。

これが、アパレルから未経験の営業に飛び込んだ人のリアルな成長過程だと感じます。

IT営業に転職してよかったこと・大変だったこと

――転職して、よかったこと・大変だったことは?――

まずは、大変だったこと。

「アパレル時代には味わったことのない辛さや屈辱を感じました。テレアポは断られ続けるし、用語はわからないし。最初は本当にきつかったです。」

ちなみにアパレル時代も、アパレル時代ならでの地獄があったといいます。

「店長の頃、1日2回——16時と21時に、オーナーへ売上報告の電話をするんです。数字が悪いと『なんで人が来ないんだ』と詰められる。お客さんが来ていないのに『来ました』と嘘をついて電話を切ったこと、何度もありましたよ。」

では、それでも「よかった」と言い切れる理由は何か。

「土日休み、社会保険、スーツ。周りから『ちゃんと仕事をしている人』だと思われるようになった。社内も社外も人脈が増えた。なんというか、ようやく社会人になれた感じがしたんです。」

トップ営業になったわけではない。

それでも、確かに得たものがあった。

この正直さこそが、トコさんの言葉に説得力を与えています。

IT営業と他の転職先(事務・エンジニア)の比較

――他の選択肢(事務やエンジニア)と迷いませんでしたか?――

「迷わなかったですね。ネットの経験を活かしたかったし、人と話すのが好きだったので、強みを活かして1日では早く会社に貢献できる職種は何かと考えたら営業一択でした。」

とはいえ、読者の中には他の職種と迷っている人もいるはずです。

代表的な転職先を整理しておきましょう。

転職先 向いている人 ポイント
IT営業 人と話すのが好き/数字で評価されたい 未経験歓迎が多い。接客力が活きる
一般事務 安定・定時退社を重視 求人倍率は高め。給与は上がりにくい傾向
ITエンジニア モノづくりや学習が好き 専門スキルの習得が必要。在宅しやすい
他業界の営業 提案・交渉が得意 アパレルの接客経験が直結しやすい

※適性や待遇は、企業や時期によって変動します。

最新情報は各求人サービスでもご確認ください。

アパレルからIT営業への転職によくある質問

最後に、よくある疑問も紹介しておきます。

Q. 30代でも転職できますか?

「僕は25歳で営業に転職しましたが、年齢よりも『何を活かせるか』を面接で語れるかが大事だと思います。」
一般に、未経験転職は20代が有利とされます。

ただし30代でも、マネジメント経験などがあれば可能性は十分あります。

Q. 資格は必要ですか?

「車の免許以外持っていませんが、採用されました。何度か面接を受けましたが、一度も聞かれたことはありません。働いて面接をする立場になって気づいたのですが、資格よりも経験や覚悟、素直ささなどのほうが未経験の営業転職は左右されると思います。」

IT営業に必須の資格はありません。

意欲を示すならITパスポートなどが一例ですが、未経験歓迎の求人では実務での吸収力が重視されます。

Q. 文系で、PCが苦手でも大丈夫ですか?

「僕も用語ゼロから始めました。毎日ニュースを見るくらいの地道さがあれば、現場で追いつけますよ!」

まとめ|アパレルの接客力はIT営業で武器になる

――最後に、トコさんから昔の自分へアドバイスお願いします。――

「もしかすると、アパレル時代には味わったことのない辛さや屈辱を感じるかもしれません。でも、どんなに辛くても営業を数年経験すれば、社会の仕組みや人脈、業界の知識も経験も手に入ると思います。それは短期的な収入より、ずっと価値があると思うんです。」

「将来が見えないままでも、なんとなく今のまま過ごしたほうが楽かもしれません。それより、小さな希望に向かって一生懸命生きるほうが、人生は楽しいはずですから。」

アパレルで磨いた接客力と提案力は、IT営業で確かな武器になります。

あとは、一歩を踏み出すかどうかが重要であることをトコさんのインタビューから感じることができました。